資産運用初心者の為のアドバイス
今使っているものは、私が学生時代に購入したもので、一合しか炊けない。
私は小食なので、これで、夜と翌朝が足りてしまうのだが、二人いれば不足することは当然だ。
しかも、彼女がやってきてから、ときどき客が来るようになった。
彼女の父親もそうだし、ミュージシャン仲間のTさんもやってくる。
大家のMさんも来たことがある。
彼女の場合は、デリバリーのパーティーセットが一緒に来たので、事なきを得たものの、しかし、そういった場面に備えておくことは必要だろう。
というような思考をして、炊飯器の購入に同意したし、私は自分でその費用を出した。
けれども、あとになってから、「結婚生活をするとなれば」というフレーズがふと浮かび上がったのである。
そうか、私はつまり、この部分を肯定したことになるのか。
そうかもしれない。
そこに反発があるならば、最初から拒否していたはずなのだ。
もう、受け入れたも同然なのか。
そうにちがいない。
ただ、多少の不安がないわけでもない。
思い起こしてみると、私のこの優柔不断な傾向は、幾度か私を窮地に追い込んでいる。
それらの過去が、多少は私に学習させたのである。
たとえば、大学生になったとき、美人の先輩に積極的に誘われて、不思議な研究会に入れられてしまった。
あとから、そこは政治的に危険な思想を持つ集団だと教えられて、なんとか脱会できたのだが、周囲の人間に少なからず迷惑をかけてしまった。
その美人の先輩には、最後は頬をひっぱたかれた。
それくらいで穏便に終結したのは奇跡だった、と指導教官から言われた。
私がぼんやりしていて、手応えがなかったことが、かえって幸いしたのだろう、というのがその教官の分析だった。
そんなことまで、この人は分析するのだな、と私は思っただけである。
また、詐欺に引っかかったことが二回もある。
一度は、消火器だ。
これは、誰に話しても笑われる。
有名な手口だったらしい。
私としては、十万円の消火器を五万円に負けてもらって、大いに得をした気分になっていたのだが、それは間違いだった。
それから、やはり若い美人の女性が下宿へ何度か訪ねてきて、英会話の教材を購入したこともある。
このときも、私は真剣に英会話を勉強するつもりだったので、損をした気はしなかったのだが、あとから、友人から被害届を出しにいけ、と強く促された。
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